〈Play with the Earth〉— GWの逗子海岸、13日間の特別な風景
2026年4月24日(金)から5月6日(水祝)までの13日間、神奈川県逗子海岸にて第15回逗子海岸映画祭が開催された。『Play with the Earth』をテーマに、CINEMA CARAVANが世界各国のコミュニティとともに創り出した、ゴールデンウィーク限定の特別な海辺の空間。普段は静かな逗子の砂浜が、別の街のような熱気に包まれた。


2026年4月24日(金)から5月6日(水祝)までの13日間、神奈川県逗子海岸にて第15回逗子海岸映画祭が開催された。『Play with the Earth』をテーマに、CINEMA CARAVANが世界各国のコミュニティとともに創り出した、ゴールデンウィーク限定の特別な海辺の空間。普段は静かな逗子の砂浜が、別の街のような熱気に包まれた。

特にGW期間中は連日素晴らしい晴天に恵まれた。雲ひとつない青空、まばゆい日差し、キラキラと光る海面。これ以上ないコンディションの中で映画祭は進行した。
GWど真ん中という最高のタイミングも重なり、会場には開場と同時に多くの来場者が押し寄せる。フードコート、バザール、ワークショップエリアはどこも人、人、人。家族連れ、カップル、地元のサーファー、海外からの旅行者まで、年齢も国籍もバラバラな人々が砂の上で同じ空気を吸っていた光景は、まさにこの映画祭でしか見られないもの。

日中の日差しは強く、半袖でも汗ばむほど。一方で陽が落ちると一気に気温が下がり、海風が肌にひんやりと刺さる。パーカーやブランケットを取り出して肩にかける来場者の姿が、夕暮れの定番風景になっていた。

昼下がりの会場で誰もが手にしていたのが、キンキンに冷えたコロナビール。ライムを差し込んだクリアな瓶を逆光にかざせば、それだけで画になる。砂浜・青空・コロナ。この三点セットがあれば、もう何も要らない。
そしてその傍らで歓声が絶えなかったのが、砂浜に組まれたスケートランプだった。日本トップレベルのスケーターから子供たち、初心者まで、誰かが滑り終わると次の誰かがドロップインする。地元のスケーターが見せる鋭いトリック、キッズの果敢なチャレンジ、観客の拍手と歓声。ウィールが鳴る音とビールの泡が弾ける音が、潮風の中で混ざり合っていた。



会場を歩くだけで一冊のスナップ雑誌ができそうなほど、来場者のファッションは見応えがあった。ヴィンテージのリーバイスにワークブーツ、オーバーサイズのカーディガン、刺繍の入ったメキシカンシャツ、足元はサンダルかバンズ。サーフカルチャー、ストリート、フォークロア、古着、アウトドアが砂浜の上でクロスオーバーしていた。
人と被らない着こなしが当たり前。ロゴで主張するのではなく、素材・シルエット・色合わせ・小物使いで個性を語る。そんな来場者ばかりで、ファッション好きにとってはたまらない空間だった。逗子海岸映画祭が長年カルチャー好きから愛され続けている理由が、人の装いを見ているだけでもよくわかる。
そして陽が水平線に沈み、空がオレンジから藍へと変わるころ、いよいよ映画上映の時間。
来場者は思い思いの場所に大きなシートを広げ、ブランケットにくるまり、ビールやワインを片手にスクリーンに見入っていた。波音とスクリーンから流れる音が重なり合うこの体験は、ほかのどの映画館でも絶対に得られない。冷えてきた夜の海風と、シートの上で肩を寄せ合う距離感。映像と砂浜と仲間と、その全部が一つになる時間だった。
逗子海岸映画祭
開催場所:神奈川県逗子海岸
日程:2026年4月24日(金)~5月6日(水祝)