CULTURE

バンドマン視点で贈る、観光ガイドブックには載らない街のカルチャーガイド 第2回

KONCOS古川太一のTrippin' 第2回・京都

バンドマンは、バンドワゴンに乗って全国各地でライヴを行う。ってことは、その土地土地でいろいろなヒトやモノに出会っている。その街に住んでいる人しか知らないようなことに触れているってこと。その街にはどんなバンドがいて、どんなカルチャーがあるのか。バンド、KONCOSの古川太一が、ライヴを通して出会った各地のカルチャーを紹介していきます。text:古川太一(KONCOS)

バンド活動を行うにあたりなくてならない街、京都

 

僕らKONCOSの活動拠点のひとつが、東京に次いで京都という街なんです。そもそも、僕の弟たちが住んできたのが京都で(KONCOSのライヴでサックスを吹いてくれてる1番下の弟は現京都在住)、それもあって昔から入ったり来たりしている街。そしてKONCOSが、バンド編成になってから初めてレコーディングした場所でもあります。理由は京都の「SIMPO 」というスタジオにいるエンジニアの荻野さんの音に惚れたのがきっかけなんですが、それこそ今、京都のライヴハウスで対バンしているバンドたちがそこでレコーディングしていたんです。レコーディングのときは、メンバーみんなで弟の家に泊まり込んで、なんか海外録音みたいで面白い経験になりました。そんな京都は、独自の音楽、そうDJやバンド、クラブにライヴハウスもたくさんあって、取り巻くカルチャーがしっかりとしている。さらにそれがカッコ良くて、若いバンドの子たちにも根付いていて。そんなこともあって一気に深く繋がりました。

 

なので今回フォーカスする京都は、ライヴハウスにスタジオ、そして現地の人との出会いで繋がった食事処と書店を紹介します。特に京都のご飯は、調べれば有名店がたくさん出てくると思うので、バンドマン的目線で高速パーキングエリアも入れてみました。車で移動するバンドマンならみんなお世話になっているであろう、なるほどなってところだと思うので、みなさんも機会があれば行ってみてください。

音楽(MUSIC)京都の音楽カルチャーを育む、ライヴハウスとクラブに練習スタジオ

東京のバンドが、わざわざ京都で練習スタジオに入るってことはなかなかないんだけど、弟が住んでいるのもあってお世話になってます。そんな練習スタジオにはその土地ならではの独自のネットワークがあって、いろいろな出会いがあるんです。まさにバンドマンじゃないと見えてこない場所。

Live House nano/music studio SIMPO

CLUB METRO/music studio hanamauii

MUSIC STUDIO SIOUX/Rinky Dink Studio 京都烏丸

書店(BOOK STORE)新しく、僕ら世代が信念を持ってやっている書店

「誠光社」のオーナー、堀部さんが考える街の見方にとても共感しています。僕らのZINEも扱ってくれていて、行けば必ず会いに行く。なによりオーナー自身がお店に立つ姿がいいんですよね。「レボリューションブックス」は、大衆酒場と本屋が合体したような立ち飲み屋で、店主の西谷さんはもともとバンドマンだったこともあり、昔からの知り合い。そんな縁もあって、お店のロゴは僕がデザインしています。

誠光社

レボリューションブックス とりタタキ 350円

食事(EAT)バンド活動においてなくてはならないお店

「SONGBIRD COFFEE」は、僕らのお客さんを呼んでの公開録音やポップアップショップをやらせてもらっている大切なお店。アキコさんの作るたまごサンドイッチは世界一だと思う。京都のPA 、桂川パーキングエリアは、おばちゃんたちがこじんまりとやっているところで、昔からここのご飯は美味しいとバンドマンでは有名。今やPAは大型化に機械化が進む中、桂川はとても重要です。

SONGBIRD COFFEE たまごのサンドイッチ 950円

名神高速 桂川PA 上り 野菜炒め定食 780円 生たまご 60円

古川太一 profile

東京・下北沢のライヴハウス「SHELTER」を中心に活動中の3ピースバンド、KONCOSのキーボード担当。バンドの他にも、DJとしての顔も持つ。KONCOSの情報は、koncos. net 、個人の近況は、@taichifurukawa(Instagram)まで。

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