CULTURE

バンドマン視点で贈る、観光ガイドブックには載らない街のカルチャーガイド 第4回

KONCOS古川太一のTrippin' 第4回・北海道(札幌)

バンドマンは、バンドワゴンに乗って全国各地でライヴを行う。ってことは、その土地土地でいろいろなヒトやモノに出会っている。その街に住んでいる人しか知らないようなことに触れているってこと。その街にはどんなバンドがいて、どんなカルチャーがあるのか。バンド、KONCOSの古川太一が、ライヴを通して出会った各地のカルチャーを紹介していきます。text:古川太一(KONCOS)

前回紹介した帯広が自分の地元なのですが、同じ北海道の札幌という街は、隣町なのにとても遠いイメージがある。それこそ中学・高校のころは汽車で3時間ほどかけて、お気に入りのレコードを探しに「CISCO」や「発見洞」(現在は閉店)に行っていたっけ。今も来るたびに札幌にもしっかりとカルチャーが根付いていると気づかされる。特に昔から面白いバンドがいるなって印象が強い。そして、昔ながらいいハコがこの街にはある。「KLUB COUNTER ACTION 」「Precious Hall」はジャンルは違えども、そこで鳴る音がとても好きです。今回はバンドワゴンで移動するバンドマンなりの視点で選んだ、とっても美味しくて素敵なバーベキュー場も選んだので、レンタカーでも借りて道中の景色を楽しみながら訪ねてみて欲しいです。

LIVE HOUSE/CLUB カルチャーがあって、音もいい、地元の人から愛されるハコたち

KLUB COUNTER ACTION
まだ1度しかライヴはしてないんですけど、すごい好きなライヴハウス。音鳴りが素晴らしいんです。あのようなハコ鳴りをするのは、全国でもなかなか出会えません。

PIGSTY
元は映画館だった場所をそのままライヴハウスと練習スタジオに。「KLUB COUNTER ACTION」もそうなのですが、地元に根差したハコなので、地元バンドが集まっているんですよね。

Precious Hall(左)
帯広に住んでいるころから足を運んでいるハウス系メインのクラブなんですが、とにかく音がいいんですよね。来るたびにこのハコの音に包まれたくて足を運んでいます。

 

梅酒十色 Selfish(右)
本来はここは友達がやっている梅酒バーなのですが、不定期でDJイベントを企画していて、地元の人たちが集まる場所です。札幌に来ればここでDJしてるくらいの頻度かも。

FOOD 大勢で行くと楽しい場所にひとりで落ち着けるお店

東千歳バーベキュー
千歳空港から札幌へ向かう途中に車で行けるバーベキュー場。魔法の粉みたいなのをふって炭火で食べる、たったそれだけなんだけど、まぁ美味い! 北海道と言えばジンギスカンだけど、あえて行くのをオススメします。

バーベキュー(鶏肉)900円
野菜炒め 200円

石田珈琲店
焙煎場併設の、お店自体の雰囲気も素敵なコーヒー屋さん。ちなみに僕の友人が北海道・釧路で「喫茶ボロンジ」という喫茶店を営んでいるのですが、そこで使っている豆は石田珈琲店の豆なんです。

 

エチオピア 500円

MUSIC 札幌のバンドカルチャーを面白くしている5バンド

最近対バンしたバンドも含めて、ここで紹介したい5バンドは、札幌だけじゃなく全国的にも重要なバンドだと思ってます。今後彼がどんな動きをしていくのかとっても楽しみ。6月には札幌で僕らKONCOSのライヴもあるので、またみんなで集まれたら嬉しいです。

the hatch

Two layers of paint/HAPPENING STYLE

olololop/MAPPY

古川太一 profile

東京・下北沢のライヴハウス「SHELTER」を中心に活動中の3ピースバンド、KONCOSのキーボード担当。バンドの他にも、DJとしての顔も持つ。KONCOSの情報は、koncos. net 、個人の近況は、@taichifurukawa(Instagram)まで。ちなみに今回紹介の札幌では、6月3日(日)に帯広のバンド、toiletとのレコ発ライヴを開催予定。

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