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【2020夏・最終回】絶対観るべき映画100選 Netflix豪華!巨匠が手がける重厚必見作品 アルフォンソ・キュアロン編#12

【2020夏・最終回】絶対観るべき映画100選

Netflix豪華!巨匠が手がける重厚必見作品 アルフォンソ・キュアロン編#12

2020年最後の夏、四連休は満喫しただろうか。いよいよ9月最終の週末。秋の訪れを迎えるべき連載の締めくくりはつぶよりの映画を観ておきたい。

 

最終回は、メキシコの巨匠アルフォンソ・キュアロン作品。もしかしたらその名前にピンとこない人も多いかも知れない。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)や『トゥモロー・ワールド』(2006年)など類まれな芸術性で、「死と再生」というテーマを描いてきた。そのなかでも、Netflixオリジナルネット配信作品では異例の快挙となった『ROMA/ローマ』、2014年アカデミー賞監督賞を受賞した『ゼロ・グラビティ』の絶対観るべき究極2作品を紹介しよう。

 

さぁ、プルケとケサディーヤの用意はいいか? どれを観る?

 

『ROMA/ローマ』

 

 

モノクローム映像で描く美しいメキシコの日常

女性目線で瑞々しくもほろ苦さが胸を打つ大傑作!

 

政治的混乱に揺れる1970年代メキシコを舞台に、ある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を、若い家政婦の視点から描いたNetflixオリジナルのヒューマンドラマ。キュアロン監督が脚本・撮影も手がけ、自身の幼少期の体験を交えた。カンヌ国際映画祭では、映画ではないと外されたが、2018年ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、最高賞にあたる金獅子賞を受賞。第91回アカデミー賞では最多10部門でノミネートされ、外国語映画賞、監督賞、撮影賞を受賞し、動画配信会社として初の快挙を遂げた。キュアロンは“自然な”アクションを求め、役者をほぼ素人で固めて話し合いながら撮影を進めていったという。モノクローム映像ながらほのかな緊張感が漂い一度たりとも視線を外すことができない名作。

 

 

 

 

https://www.netflix.com/title/80240715

Netflix映画『ROMA/ローマ』独占配信中

 

 

 

『ゼロ・グラビティ』

 

 

 

孤独な宇宙で描く圧倒的な映像体験!

無重力で絶望から生き返る力強さに感動!

 

シャトルを襲った事故により宇宙空間に取り残されてしまった医療技師とベテラン宇宙飛行士。地球への通信手段もないなか必死で生き残る道を模索するが…。宇宙空間における「無重力(ゼロ・グラビティ)」は、絶望までに追い詰められた孤独との戦い。同時にその空間では居心地がよく、傷つける者はいないし、心も閉ざすことができる・・・そんな妄想のなか、「(心を閉ざし、無重力のなかで)生きる意味がどこにある? もう逃げるのはよせ。くよくよせずに”旅”を楽しめ」と、人生の意味を心と対話をする。原題でもあるグラビティは英語で「重力」と「重大さ」をも意味する。まさに人生で大切なことを見つけるのだった。それは「大地を踏みしめ、自分の人生を生きろ」という信念だ。人間は強く、再生することができる、そんな勇気を与えてくれる。

 

 

www.netflix.com/jp/title/70274337

『ゼロ・グラビティ』Netfllixにて配信中

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