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BUENA VISTA 石塚啓次のBAR(バルセロナの)でボヤかせてくれ。 vol.01

~サッカーについて、いろいろ言わせてもらうわ~

元Jリーガーでありながら、現在はスペインのバルセロナに移住しアパレルブランド「BUENA VISTA」と、うどん屋「宵宵祇園」を営む石塚啓次氏。彼の日課でもあるバルで酒を飲みながら、愛するサッカーについて今、率直に感じるアレコレを思いのままボヤいてもらう連載がスタートです。
text:Keiji Ishizuka

Theme『日本の侍』

今回は、サッカー日本代表のW杯決定に大いに貢献した乾貴士の話でもしよか。昨シーズン、スペインリーグ・リーガエスパニョーラ最終節、バルセロナのホームタウンにあるスタジアム・カンプノウで、優勝の可能性があったバルセロナを完全ビビらせまくった日本の侍の話や。
うどん屋の営業時間と被ってなかったので、チケット2枚ゲットして息子と2人で試合を観に行くことになってん。もちろん息子は、すべてのバルセロナ市民と同じくバルセロナ(いや、メッシやな)の大ファンで、いくら相手に日本人がいるって言っても反応なしや……。
そんな中、まさかの乾選手がバルセロナ相手に1ゴールを決めたんや! スタジムの中シーンとする中、隣のおっさんの冷たい視線の横で、俺はもう我慢できずに「うぉー!! ほらみろや! 凄いやん! 」と叫んでしもうたわ。息子も少し戸惑ってたけど、さらにさらに、まさかの立て続けに乾選手が再びゴールしたんや! スタジアムはますますシーンとするなか、俺はもう関係なく「うぉー!! 見てみろ! ハポネス(日本人)やぞー!! 」と叫んだわな。そしたら、隣のおっさんはさっきと違って少し優しい目で見とったわ。おそらくリーガの戦士として認めてくれたんやろな。そしたら息子も恥ずかしそうに喜んでたわ。家に帰ってからは、息子も乾選手のことを「うまい」って恥ずかしそうに何回か言っとったわ。
最終節で、まだ優勝の可能性のあった本気のバルセロナから、カンプノウで2点取ったんやで。こっちから見とったら、日本のメディアはあんまり価値あるように見てなくて、評価も話題も足らんかったように思うわ。かなり日本サッカーの未来に危機を感じた瞬間やな。これはな、ホンマにホンマにすごいことなんやぞ!サッカー番組は1 、2週間くらいは繰り返し流して、いろんなコメンテーターたちがガヤガヤ言わなアカンぞ!
そんな乾選手にはスペインでこれからも頑張って欲しいわ! って話や。今シーズンの楽しみがまた増えたわ!

―本日のアテ― ムール貝
これは、首都マドリードのムール貝専門店で食べられる一品。みじん切りのピーマンと玉ねぎ、トマトに加えてお酢を絡めたムール貝。ガリシア地方の陶器で飲む白ワインも格別だ。

オリジナルワッペンに加えてバックには、スペイン語で”あなたが今持っているものを愛したらあなたは欲しいものをすべて持っているのも同然だ”。というメッセージが入るデザイン性の高い1着。4万6000円(ADONUST ☎03・5456・5821)

石塚啓次 profile

日本でプロサッカー選手として活躍したのち8年間アパレルブランドの代表を務める。現在は、スペインのバルセロナに移住し服屋とうどん屋を兼業。 Instagram:@keijiishizuka

※本ページは『warp MAGAZINE JAPAN』2017年 11月号に掲載された情報を再編集したものです。

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