LIFESTYLE

スーパーボーダーマンになるためのメンテナンス 4

Be a Super "boarder" man

あと1回あの波に乗りたい!あと1回あの斜面を滑りたい! そんなとき、体の細胞が喜んで動く感覚を味わったことはある? 健康になりたい、ガンになりたくない。もちろんそれも大切なことだけど、ここでは、あくまでも最高な滑りをするために必要な体のメンテナンスにフォーカスします。食事の取り方からスタイルマスターのルーティーンワークなど、明日から実践できる実りある情報をお届けします。 photo:RIP ZINGER

This Month Theme 健康な身体と安定した精神をものにするための"食事"

今回は、どんなものを食べたら身体本来の能力を最大限に引き出し、ベターなボーディングライフを過ごせるようになるのかという話を始めましょう。

 

健康な身体と安定した精神をものにするのに大きなファクターとなるひとつが”食事”です。運動もそのひとつなのですが、いくら毎日ジョギングしたり、ジムに行って鍛えたりヨガをしたりしてても、汗をかいたり爽快感や達成感を気持ち良く味わえたりはするのですが、それが”健康”になるために、もれなく良いのかというとそうとも言えないのです。

 

やり方を間違えれば逆に悪いことにもなる。その良し悪しを決めるのは燃料、つまり”食事”です。運動をすることによって得られる体内機能の循環や気力のトレーニングなどの効果を感じ、せっかく気分が良くなったりするのに、悪い燃料を入れてればそれが蔓延して体内では悪い結果を招いている。暴飲暴食の償いにジョギングするか、取り入れた良質な栄養の吸収を促進するためにジョギングをするのとでは意味がまったく変わってくる。これは身体を錆びさせるか、磨きをかけるの違いです。速くて性能が高い車に最高なメンテナンスと洗車を施しても燃料が悪かったら、調子良く走らないし長持ちもしないだろう。1度悪くなった車のパーツが自然に修復することはないが、体内中に運ばれる養分が良質でそれを運ぶ血液が健全であれば、身体は回復し日々よりベターになることを目的として生きている。その回復力のボリュームとスピードも食べ物やそれに伴った運動次第と言える。車は買い換えられるのですが、人生に与えられる身体はひとつだけなのです。

 

では、健康な身体を手に入れるのに何を食べればいいか? 簡単に言うと、”土水太陽”で育ったその土地で収穫された食材など。天日干しやみそ、漬物などの天然加工されたもの。それらは身体のアルカリ性を高め、抗酸化作用をもたらす。繊維質が高く腸内環境を良くするような食事だ。50年以上前に生きた御先祖さまが食べていた食事を考えると想像しやすいと思う。

 

食品産業が進化して大量生産が始まったときに話がややこしくなった。大量生産が需要の数を超え、保存するための処理が必要になり、その動物や青果は一定のサイズや商品価値を高めるために強制飼育、栽培されるようになった。動物は抗生物質やホルモン剤などを投与されながら育てられ、青果は必要以上の農薬(枯葉剤、防虫剤)が使われ、それらを調理するのに悪性植物油脂や化学的に作られた調味料などが使われて、安定した商品に加工するのに安定剤や保存料、酸化防止剤、化学合成物(着色料、調味料)などの自然界にないものが加えられる。

 

ある日から贅沢や家では作れない味を楽しむためだった外食が、生活の簡略化のために頻繁に利用されるようになった。そういった波に乗って進化した商業食品、食卓は幸せや便利をもたらすのだが、人間をお腹から弱くするものが大半なのである。実際にそういった加工食品が出回る前にはなかった病気が現在はたくさん人を悩ましている。生活習慣病、糖尿病、アトピー、花粉症、動脈硬化、ウツ、キレ、ガンなどなど。地元食材を食べて農業や建設業など日々の運動が生きる術だった時代にはなかった悩みが増えている。

 

地球が奇跡の道理でその自然を保つように、人間の身体もその健康を保つための自己制御システムを持っている。例えば、風邪を引いて熱が出るのはその熱でウイルスを殺すための自然治療であるが、現代では当たり前に解熱剤や風邪薬などの化学薬品を投与する。その薬が持つ強い効力は熱を下げ、痛みを麻痺させ、効果が感じられることもあるが、同時に身体自然界の中にある善玉ウイルスを殺してしまったり、その自己治療力を弱める働きをしてしまうこともある。病気を患い、大切なミーティングやデートの予定があるときに仕方なくそういう化学薬品に頼ることがあるだろうが、毎食ものを口に入れるたびにそういう身体自然界のバランスを乱すような要素を取り入れるのは考えてみるとおぞましいと思う。怪我や病気、体調不良からの回復やそれらの予防をするには病気で医者からもらうお薬より普段からの食事が大きく左右する。

 

安い、早い、美味いは便利で都合が良いのだが、自分の身体が持つ本来の健康を保ちたいのなら今日からできるだけ自分の食欲対象から外すように考え直していただきたい。

 

この時点でこれら身体に負担をかけたり、身体を弱くするようなものを食べてからジョギングやその他運動をしたらどんなことになるのか想像できると思う。

 

太古の時代から人間が食べて生命を維持してきた食事を日常食として、自分の身体が喜ぶ食材を食べてから運動をしたときの気分も想像してもらえると、細胞が生き返り身体のサビを低減し、身体機能を促進して、埋もれていた本来持つ身体能力が呼び起こされるきっかけとなると思う。その腸で起きた革命は身体を軽く速く動くようにし、気分や精神力を高め、決断を速く正確にして、仕事場での活躍を拡張したり、ボーディングライフの精度を高め、永く楽しむことができる身体をもたらしてくれるはずだ。

 

次回はどう考えたら健康生活を手っ取り早く始められるかのお話をしましょう。

 

(注)ここで書かれていることはすべて体験によって培った自分の意見であり、科学的に証明させてないことや誤りがあるかもしれません。僕の個人的な考えとして読んでもらい、あなたのポジティブな変化のために役立ててもらえることを願ってますので、ご理解の上楽しんでくださいませ。

 

Rob Machado / Uluwatu, Bali Thanks to Uluwatu Surf Villas

リップジンガー profile

世界中を旅し、その場所で出会うヒト・モノ・コトを写真に収めるフォトグラファー。自身もスケーターとしてライディングを続け、常に”理想の滑り”を追求するボーダーマンだ。

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