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世界最高峰のガールズムービーFULL MOONの旅③

世界一カッコいいガールズクルーのトリップ記vol.3

3回に渡りお届けしている世界トップクラスのガールズムービークルー「FULL MOON」のトリップ記。最終章はアラスカのハイニー。驚愕のロケーションでのライディング写真とともにお楽しみください。

vol.1はコチラから。
vol.2はコチラから。

※本ページは2016年10月に発売された『SNOWGIRL』に掲載された情報を再編集したものです

何度滑ろうが、 AKに慣れることはない

アラスカは2年連続で行ったんだけど、1年目は3週間にわたりストームが続き、太陽を待つ状態だった。3日間の晴れがあるのはわかっていたけど、とにかくそこは我慢が必要だった。ハイニーは伝説的な場所で、ガイドと一緒にヘリに乗っていると、「あそこは誰々が攻めたライン」だとか、「誰々はあそこでクラッシュした」など、いろんな話を聞くことができる。過去20年間に出たスノーボード雑誌のロケ地巡りツアーのような感じだったわ。ロビンとマリーは以前にもアラスカを訪れたことがあるけど、ヘレンとジェイミーは、”ドロップインするまで斜面が見えないようなライン” はそのときが初めてだった。正直なところ、何度滑ろうが、アラスカに慣れることはない。とにかく恐怖がつきまとう。なのに、アドレナリンが再訪を願うの。借金をしてでも、毎シーズン行きたくなるのよ……。スノーボードの聖地なのよね。トップパークライダーのジェイミーをアラスカへ連れて行ったのも良い経験になったわ。残りのクルーは長年に渡り山滑りを中心にやってきたから、今度は私たちの経験をジェイミーに伝え、彼女がリアルな山でもヤバイ滑りができるようにサポートする番なのよ。ジェイミーは私たちに質問を投げかけ、私たちはラインの見方などをアドバイスするの。そのやりとりで、私たちもじっくり状況を把握することができたのよ。そして、彼女はやってくれたわ! プライドが傷ついたこともあっただろうけど、アラスカでのライディングはそういうもの。あそこにいるだけで、名誉なことなのよ。アドレナリンであふれるライディングが終わると、生まれたままの姿の自然を堪能できるの。ライディングがない日にはハイキングや釣りをしたり、果てしない自然との時間を満喫した。あとは、ほかのクルーとハングアウトしたりね。ギギ・ラフやジェイソン・ロビンソン、ニコラス・ミューラーたちに見送られてアラスカを去るときは、ちょっと寂しかったわ。

Haines, Alaska, USA
rider: Helen Schettini
photo: Chad Chomlack

Haines, Alaska,USA
rider: Rovin Van Gyn
photo: Ben Girdi

とにかく大好きなことに夢中になる

“お互いをインスパイアする素晴らしくて大きなコミュニティ”これこそがFULL MOONが求めるもの。アメージングな人たちが私たちを迎え入れてくれ、特別なものの一部になることができ、今度は私たちが新しい人たちを迎え入れる……。その間もずっと、とにかく大好きな人たちと大好きなことに夢中になれるのよ。このプロジェクトを通して、出会い、仲間たちとの触れ合い、そして次世代を導く……、そんなサイクルを最高の形で表現したい。そして、まだ三日月のガールズスノーボードシーンを、私たちが満月へしていくわ……。

Hines., Alaska,USA
rider:Jamie Anderson
photo: Ben Girardi

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