マジメに書きました。意味わからんやろ? アホにはわからんようにやってるから。かと言って、もし読んでみてなおかつ共感してしまった場合、貴方は変なんだよ? せやから俺が1番アホで変。すんません。
今回は筆者が所属するロックグループ、THE クルマが昨年12月末に発表した4thアルバム『証明』についてのセルフレビューの巻です。お付き合いいただければ幸いです。text:フジワラ(THE クルマ)
───レコーディングとは直訳で”記録中”。言わば現在を鳴らして体現するライヴに対して、過去を形成する作業。時の流れのまま過去になっていくのではなく、己の手で過去を作り出し世に発表する滅茶苦茶な作業なのである。一見哲学的だが、つくづくただ単にそうなのである。そない深く考えてへんけどすごい作業なのである! ちーん。
ご存じ! と言えるほどの人気はないので自己紹介させていただきやすが、THE クルマはベースの珍平、ドラムのMAG 、そして歌&ギターの俺で構成される3人組。大阪の代表的なロックバンドのひとつ。結成から約16年という、ひと昔前で言うベテラン、今風に言うと中堅なのです。活動してない時期が長くてそこらはいろいろあんねやけど、そういうことは他のインタビューやらでご確認ください。本来この連載は僕が僕の関わること以外の何かを紹介するんやけど、今回はもろに己のことを書くってんで今までで1番苦労したよ! それではセルフレビュー、れっつらごー!!
THE クルマ最新アルバム『証明』マイセルフレビューコーナー!
M1「あぶく」
生まれてこの方ずーっと何もかも見え透いてる。そんなんで上手くいくワケない。せめて弾けて見えなくなってしまえばな。アナタたちがそうなら俺はいつまでも混ざれない。流されてしまえばいっそ楽やのにね。
M2「マスゲーム」
曲芸のようなトリッキーなロックンロールナンバー。ギターソロのイメージはもちろんRadio Birdmanのアレ。誰かが最新式のロックンロールって言ってた。俺はこの曲がそうやと自負する。
M3「ラブソング」
とても愛していました。さようなら。
M4「シューティングゲーム」
侵してくるものは非情なまでに眼前から消し飛ばす。もうええやろ? 我慢の限界。お前のことやで。ゲラゲラ。
M5「 レインマン」
宇宙に浮かぶ星々にはまだ遠く、地面に堕ちる雨粒くらいなら俺がずぶ濡れになって誤魔化してあげるよ。
M6「月光」
いつだってひとりで、勝手に感傷的になって、たたずんでおる俺ごとき。いっそ、辻斬りに遭いたいものさ。月の光はきっとみんなを嘲笑ってやがる。気に食わねえ。
M7「 証明」
ほんまもんは、日本で俺らだけや。俺らがTHE クルマや。
M8「ストレンジャーとスウィーパー」
サカタさん(VEKTOR)、アンサーが遅くなってごめん。あれから1度だけあんたが夢に出てきたわ。最悪やったよ。化けて出るなよ。
M9「アンダーマイクリーム」
俺のをぶっかけられたい女はいつでもおいで。
M10「その後のコト」
遠くへ遠くへ歌ってる。出会えなかったできごとたちへ、俺からの謝罪文。
M11「Talkin’ bout a JAPANESE」
右も左も上も下もない。俺はそういうのがたまらなく嫌なワケ。心当たりのある連中はとにかくまずは黙ればええんちゃう?
M12「ウォークオンバイ(酔拳version)」
24歳のときに書いた曲。当時の俺の紹介文。ギターとドラムはどストレート! ベースがうねるこの独特のグルーヴ。他じゃ味わえないで。酔拳version? はてな?
M13「蛍光灯」
かつてこうこうと輝いていたアレも、もう照らしてもくれなくなって打ちのめされて崩れ落ちた。無と帰す。崩れ落ちたよ。THE クルマ史上最多コード数。2018年の俺たちのテーマソング。