2021年秋冬シーズン、ポール・スミスは自身のキャリアの道標となった“サブカルチャー”を通し、新世代に向けて英国の服飾デザインの象徴をリミックスすることで、彼らの旅へと連れ出す。
 
ブランド設立50周年の記念に続き、未曾有のロックダウンにより内省を余儀なくされた2020年は、ポール・スミスに深い考察の時間を与えた。 そして2021年、リセットと再考の機会を迎え、 “ポール・スミス クラシック”をリミックスした新作が生まれた。
 

 
キーピースは、過去50年間のデザインでポールに影響を与えてきたさまざまなサブカルチャーの瞬間をヒントにしています。 タータンチェックテーラリングは、 70年代後半に結成され、テリー・ホールがリードシンガーの英国の2トーンスカバンド、 The Specialsを思い起こさせます。また、ゆったりとしたサイズ感のウールコート、シープスキン、モダンにアレンジしたドンキージャケットは、 80年代のニューロマンティックを物語ります。 モヘアのニットは、ポール・スミスが得意とするストライプで遊びつつ、パンクかつプレッピーな印象を与えます。シルクのパジャマは、 70年代のサイケデリアを2021年のWFH(ワークフロムホーム)のムードとミックスしています。こうしてそれぞれの素材が集められ、折衷的な“ベストアルバム” ―再発見したクラシックを新世代のために再パッケージ化したコレクション―を制作しました。
 

 
カラーパレットにはリッチで冬らしいグリーン、パープル、ブラウンなどが並び、ライム、オレンジ、ピンクといったピリッと刺激的な色彩がアクセントを加えます。ミリタリージャケットやヘビーブーツの実用的なタフさとは対照的に、フローラルプリントは柔らかな印象を与えています。男性のためのフローラルプリントを取り入れたデザイナーの先駆者であるポールは、レザーに3Dプリントを施したり生地に織り込んだりと、フローラルモチーフを通して革新を続けています。 モダンなペイズリー柄がポール・スミスのシグネチャーパターンのひとつを復活させ、ハワイアンプリントは、 50年前に最初にオープンしたノッティンガムのショップでかつて販売していたようなヴィンテージシャツを連想させます。
 

 
スタイリングを手がけたジュリアン・ガニオの父は長年にわたりポールの顧客であり友人であり、ジュリアンが父親の“ポール・スミスアーカイブ”を長年にわたり自身のものにしてきたという事実が、彼ほどコレクションのスタイリングを手がけるのにふさわしい人物はいないということを裏付けています。ベン・グライムスがキャスティングした“ポール・スミス”のキャラクターを体現するモデルたちは、それぞれが独自の個性と興味を持っており、ポール・スミスの現代の顧客の姿を表しています。
 

 
ディレクターのジョージ・ハーヴェイは、彼の正確かつ洗練された目で、コレクションをフィルムに収めました。音楽は引き続き“magpie approach”(収集癖的なアプローチ)を踏襲し、多くの時代とジャンルのハイライトからセレクトしています。膨大なレコードコレクションを想像してみてください。愛情を込めて抜き出し、リミックスすることで、新しいものを作り出すのです。

ポール・スミス公式サイト
https://www.paulsmith.co.jp/stories/aw21/show