新たな1着を着るのか、それとも長年愛用している1着を着るのか。ようはその選んだアウターは、この冬のスタイルを象徴するものになる。そこで確固たるスタイルを持つクリエイターたちに聞いた、今着たい1着。

俺たちは、そんなに簡単に変わらないからね(牧田)

東京で「SUNNY C SIDER」を手掛け、怒涛の勢いでファッションシーンを席巻してきた牧田直樹さん。一方、南カリフォルニアのカーディフにてローカルコミュニティに根を張り、ショップ「Resin Craft Shop」を営むKAZUさん。実はこの2人は10代からの付き合い、そして何より一緒にブランドをスタートした同志であり、今では同じ2児の父親でもある。この日はひさびさのKAZUさんの帰国に積もる話しも多いようで、話題も尽きない様子だ。そんな2人のアウター選びといえば、やはりブランドのルーツでもあるカリフォルニアの空気を感じさせる色鮮やかなボアジャケットをチョイス。「これが好きだしやっぱり落ち着く。自分の好みがそんな簡単に変わることはないね(笑)」。そう笑いながら話す2人からは、お互いへの厚い信頼と、簡単にブレることがない強い意志がにじみ出ていた。
photo:Haruki Matsui