ロンドンを拠点にするアメリカ人写真家、ヴァレリー・フィリップスの最新作「ALICE IN LONDONLAND」の発売を記念して『BOOKMARC』でサイン会を開催!

ニューヨーク発ファッションブランド「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストアBOOKMARC(ブックマーク)にて、 アメリカ人写真家ヴァレリー・フィリップス「ALICE IN LONDONLAND」の日本発売を記念してサイン会を開催。 今では入手困難なヴァレリーの過去のZINEと写真集も用意。

 

アメリカ人フォトグラファー、Valerie Phillips(ヴァレリー・フィリップス)の作品集。作者にとって10作目の作品集『Alice in Londonland』は、モデルであるアリスと作者によるロンドンでの旅の記録である。よく目にするようないかにも楽しそうな観光客の様子を写したものや、 過剰にドラマチックな演出を施されたモノクロの報道写真のような類のものとは一線を画し、リアルなロンドンでの出来事を生き生きと描き、作者の特徴とも言える、カラフルでぐちゃぐちゃで鮮やかな世界を作り出している。アリスは我々を、 あえて注目しないと見過ごしてしまいがちな場所 — 路地裏やパブ、カフェやイギリスの伝統料理「パイ&マッシュ」のお店、クリスタル・パレス・パークの「ヴィクトリアン・ダイナソー」、ストリートやビルへと連れ出していく。ドラゴンや花、 剥がれたペイント、動物の壁画やローマ風の壁、 そんなものも目にするだろう。チャリティーショップやヴィンテージ、他にはヴァレリーが色々と組み合わせて遊んでいる服のコレクションから、アリスは自分にぴったりの服を見つけ出す。そんな日常が写り込んでいる。作者は、仕事で色々な場所を飛び回っている生活からの変化を求め、ロンドンの自宅周辺を探索するために休みを取り撮影を敢行。アリスは、まるでロンドンを我々に案内してくれる、 さながらツアーガイドのようである。

 

 

ヴァレリー・フィリップス(Valerie Phillips)

ニューヨーク出身。パンク、ラファエル前派、アポロ計画、スケートカルチャー、ブルータリズム建築、コラージュアート、メールアート、ヴィンテージおもちゃに影響を受ける。クラブキッズだった彼女が音楽に夢中になっていた頃、 雑誌やレコードジャケットの写真を撮るためにロンドンに移り、自分のパーソナルプロジェクトを行いながらファッションと広告の写真を撮り続けた。間も無く写真集とZINEの自費出版に注力するようになり、2001年に最初の自費出版作品集を刊行、 以来精力的に発表を続けている。近年の作品は「『ファッション』と『魅力のなさ』と『大都会のリアル・ライフ』を混ぜたものをさらに超越したミックス」と評されている。 カメラの前で各々のおかしな癖や変なことを恐れずに見せて自慢してくる女の子や、 自分の経験に魔法やミステリーのエッセンスを加える女の子に彼女は惹かれる。 コマーシャルワークとしては、ナイキ、ステューシー、Dr.マーチン、プーマ、リーボック等が挙げられ、ミュージシャンのエイミー・ワインハウス、フローレンス、マニック・ストリート・プリーチャーズ、 PJ ハーヴェイ、ビョーク、 ニック・ケイヴらとの仕事でも知られている。 過去にはニューヨーク、ロンドン、東京、ベルリン、パリ、バルセロナ、カンザス州チェリーベールの小さな中西部の町で写真展を開催。また、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーのパーマネントコレクションに作品が収蔵されている。