今年2月9日にキャリア初となる単独日本武道館公演を行ったBRAHMAN(ブラフマン)。その余韻が未だ冷めぬ中、ここでは彼らの怒濤のバンドヒストリーを駆け足で振り返りながら、日本武道館で彼らが何を表現し、何を伝えたかったのかを書き記しておきたい。最新6thアルバム『梵唄-bonbai- 』は多数のミュージシャンを招いた意欲作に仕上がっている。気付けば2011年3月11日の東日本大震災が起き、今年で8年目を迎える。その時間軸の中でBRAHMANもゆっくりと、しかし確実に成長を遂げている。風化させないこと、繋げていくことの大切さ、そんな強い意志を音楽で表現し切ったBRAHMAN日本武道館公演は、後世に伝えるべき素晴しい内容だった。

photo:Tetsuya Yamakawa(Showcase) text:Ryosuke Arakane