日本公開 40 周年! 鑑賞不可能と思われた幻のバージョンが、ついに復元! クラウドファンディング、14日間で目標金額達成!!

この度、ジョージ・A・ロメロ監督が手掛けたホラー映画の金字塔であり、長らく鑑賞が難しいと言われていた『ゾンビ』日本初公開版を復元した、『ゾンビー日本初公開復元版ー』の全国公開が決定した。

 

 

『ゾンビ』は、今年が1979年の日本初公開から40 周年という節目の年となります。日本で初めて公開された『ゾンビ』本編は、本作のヨーロッパ配給権を得たダリオ・アルジェントが監修を務めたものを、当時の日本の配給会社が、“ゾンビ”発生の説明を加え、当時の基準で過激だった描写に独自の編集を施したバージョン。それは現在、配信はおろかソフト化さえもされておらず、初公開時に劇場で『ゾンビ』のファーストインパクトを受けたファンの間ではまさに“幻のバージョン”と言われている。そこで今回、40周年のメモリアルイヤーを祝うべく、その幻のバージョンを復元し、40年前のあの映像体験を再び日本の皆さんに全国の劇場で体験していただくため、劇場公開に向けて応援サポーターを募るクラウドファンディングが始動した。約2か月の期間を設けているプロジェクトですが、ファンによる熱烈なサポートによってスタートから14日間という驚異的なスピードで、当初の目標金額 500 万円を見事達成。それにより全国の劇場公開が決定、ならびに特別上映イベントの開催も実現されることとなりました。また、すでに全国の劇場から上映希望の問い合わせが寄せられており、現在、劇場公開に関する詳細情報はまだ未定。

 

【1】死者が蘇って生者の肉を喰らう 【2】噛まれた者も、またゾンビになる 【3】脳を破壊されるまで動き続ける――今では当たり前となったこのゾンビのルールを、ロメロ監督は“リビングデッド”シリーズ第一作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68/1979 年当時は日本未公開)で定義し、従来とは全く異なる新解釈の描写で、それまでホラー映画のサブキャラクターとしての扱いでしかなかったゾンビに新たな“命”を吹き込んだ。その鮮烈なゾンビのデビューに世界は衝撃を受け、2 作目となる本作『ゾンビ(Dawn of the Dead)』で監督はゾンビ像を確立、一躍、「ゾンビ映画」は世界的人気ジャンルへと変貌を遂げます。このことからジョージ・A・ロメロ監督は「モダン・ゾンビの祖」と評されることとなり、『バイオハザード』シリーズ(02~16)、ブラッド・ピット主演の『ワールド・ウォーZ』(13)、そして近年若者を中心に熱烈に支持されている海外ドラマ「ウォーキング・デッド」(10~)、さらには 2018 年の日本で社会現象となった『カメラを止めるな!』(17/英題: ONE CUT OF THE DEAD)なども、ロメロ監督がゾンビを生み出していなければ、存在すらしていなかったと言っても過言ではない。

また最近ではホラー映画というジャンルの枠を飛び越え、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)などのコメディ、さらにミュージカル要素も盛り込まれた『アナと世界の終わり』(17)といった他ジャンルの作品にも“ゾンビ”が登場するようになり、韓国で製作され日本でも話題となった『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)など様々な国で多種多様なゾンビ映画が生み出されるようになった。ホラー映画にとどまらず、その後の映画界に大きな影響を及ぼすこととなったのが、この『ゾンビ』。

 

今回、海外との粘り強い交渉により、日本初公開時のバージョンの復刻・再現の許諾を特別に獲得し、1979 年当時のトラウマ級のインパクトをそのまま復元し、劇場公開する。また、東京・渋谷にて11月28日(木)に行われる特別上映イベントも開催が実現。ゾンビにゆかりの深いゲストによるトークショーを行い、公開を盛り上げます。さらに、同イベントに本作の主演俳優たちを招聘させるべく、クラウドファンディングは Makuake にて引き続き 8 月 9 日(金)まで継続中(https://www.makuake.com/project/fieldworks2/)。