「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」オープン。創建から約1200年の世界遺産・東寺をインタラクティブなアート空間に。

チームラボは、京都府京都市にある世界遺産・東寺にて「チームラボ 東寺 光の祭 - TOKIO インカラミ」を開催します。創建からおよそ1200年の歴史を持ち、現存する唯一の平安京の遺構である東寺を、チームラボは、人々の存在によって変化するインタラクティブなアート空間に変えます。会期は8月6日(金)から9月19日(日)まで。

 

世界遺産の東寺は、日本一の高さを誇る木造塔である国宝の五重塔があり、創建からおよそ1200年で、現代において唯一残る平安京の遺構になっている。

唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師空海によって、真言密教の根本道場となったことから、日本で最初に密教寺院が誕生したと言われており、真言宗の総本山。
正式名称は「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と言います。

チームラボは、「Digitized City」というアートプロジェクトを行っている。非物質的であるデジタルテクノロジーによって、建造物や場を物理的には一切変えることなく、場がそのままアートになるというプロジェクト。

「チームラボ 東寺 光の祭」は、東寺の空間を人々の存在によって変化するインタラクティブな光のアート空間に変える。

展覧会詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/toji/
展覧会ハイライト動画: https://youtu.be/1yr8rmYVshQ
公式チケットサイト: https://exhibition.teamlabticket.com/toji/#/

 

【展示作品】

 

瓢箪池に浮遊する呼応するランプ / Floating Resonating Lamps in the Hyotan Pond
teamLab, 2021, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahash

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/floating_resoating_lamps_toji/

東寺には、日本一の高さを誇る木造塔である五重塔とともに池泉回遊式庭園の要素となっている瓢箪池がある。

瓢箪池の水面に浮かぶランプは、それぞれ自律し浮遊している。人がランプの近くを通ると、もしくは風に吹かれて傾くと、強く輝き音色を響かせる。その周辺のランプも次々に呼応し、光を輝かせ音色を響かせ、連続していく。

そしてその周辺の《呼応する木々》や《自立しつつも呼応する生命の森》に伝播し、連続していく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を、そして自然のふるまいを、普段より感じるだろう。

ランプは、風が静かで人々が近くにいない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。

 

講堂に咲く増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life in Toji Kodo
teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/proliferating_immense_life_toji/

平安遷都とともに建立された東寺。 823年、国立の寺院だった東寺を託された弘法大師空海は、密教という教えを伝えようとし、その中心的な建物として位置づけたのが講堂。講堂の中心が寺域の中心になるよう、密教の中心的建物として建てられた。
1486年に金堂、南大門などとともに焼失。金堂が桃山時代、南大門が江戸時代に入ってからようやく再建できたのに対し、講堂は焼失より5年後に、最優先で再建された。

講堂に、花々が、誕生と死を繰り返しながら増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。
また、人々が花々に近づくと、花々は散って死んでいく。

作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

 

金堂の反転無分別 / Reversible Rotation in Toji Kondo
teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/reversiblerotation_toji/

平安遷都とともに建立された東寺、金堂は、その本堂。
平安京の正門、羅城門を挟んで建立された東寺と西寺。 796年に東寺が創建され、金堂は、最初に工事がはじめられた。以後、 600年以上、都の正面でその姿を残し続けたが、 1486年に焼失。現在の建物は、 1603年に再建される。宋の様式を取り入れた天竺様と和様を合わせた桃山時代(16世紀後半)の代表的な建物である。

金堂に「空書」が書かれていく。「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。

「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。

 

自立しつつも呼応する生命の森 / Forest of Autonomous Resonating Life
teamLab, 2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/forest_of_autonomous/

高密度に立ち続ける光のovoid(卵形体)は、それぞれ自律している。 ovoidは、人にかき分けられたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺のovoidにも次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、連続していく。そしてその周辺の《呼応する木々》や《瓢箪池に浮遊する呼応するランプ》に呼応し、連続していく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。

光のovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

 

自立しつつも呼応する生命と呼応する木々 / Autonomous Resonating Life and Resonating Giant Cedar Forest
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/objects-and-tree/

立ち続ける光のovoid(卵形体)と、木々が光り輝く。

光のovoidと木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと明滅している。

光のovoidは人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その光は、周辺のovoidと木々も次々に呼応し同じ色に変化し音色を響かせながら、変化していく。

木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。

 

浮遊する、呼応する球体 / Floating, Resonating Spheres
teamLab, 2015, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/fr_spheres/

光の球体は、それぞれ自律している。球体は、人が叩くと、もしくは、風が吹いた時、色を変え、色特有の音色を響かせる。その周辺の球体も次々と呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら連続していく。

光の球体は、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

 

具象と抽象 – 八島社と五重塔の狭間 / Abstract and Concrete – Between Hachiman Shrine and the Five-Story Pagoda
teamLab, 2021, Interactive Digital Nature, Sound: Hideaki Takahashi

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/abstractandconcrete_toji/

東寺が建立される前から鎮座している八島社と五重塔の狭間にある作品。

人々が作品の中に入り止まってしばらくすると、新たな線の集合が生まれて広がっていく。
その線の集合によって、木々は平面の層へと変わる。

作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

 

呼応する木々 / Resonating Trees
teamLab, 2014, Interactive Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi

 

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/resonatingtrees/

木々が光り輝く。木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと呼吸するかのように明滅している。

木々の光は、《瓢箪池に浮遊する呼応するランプ 》や《自立しつつも呼応する生命の森》から伝播してきた光に呼応し、色を変え、色特有の音色を響かせる。その木の光は、周辺の木々に次々伝播し音色を響かせながら、連続していく。

木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。

 

 

【チームラボ / teamLab】
アートコレクティブ。 2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、 CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。

ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。 2022年末まで東京・豊洲に《水に入るミュージアムと花と一体化する庭園》「チームラボプラネッツ」開催中。 2019年11月に上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。 2020年6月にマカオに常設展「teamLab SuperNature Macao」ソフトオープン。 2021年7月16日から九州・武雄温泉・御船山楽園にて「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」開催。

チームラボの作品は、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に収蔵されている。