世界的⾳楽家・坂本⿓⼀、若き⽇のポートレート 「教授」の⽇常を初めてフィルムに収めた、幻のドキュメンタリー『TOKYO MELODY | RYUICHI SAKAMOTO 4K Restoration』

1984 年 5 ⽉、当時 32 歳の坂本⿓⼀が⾒つめた<東京の⾳> 『⾳楽というのは⾮⽇常的な時間のために作られたと思うんだ』


 
 
世界的音楽家・坂本龍一氏の若き日の姿を捉えた幻のドキュメンタリー作品の本予告映像が解禁された。本作は、フランスのテレビ番組制作のためにエリザベス・レナード監督が1984年5月に東京で実施した1週間の記録である。当時32歳だった坂本氏が、制作中のソロアルバム『音楽図鑑』のレコーディングに取り組む様子や、街に溢れる〈音〉と向き合う姿を映し出す。
 
予告映像は、レナード監督が日本で購入した“音の鳴るおもちゃのカメラ”を手にした坂本氏の即興的なシーンから始まり、Fairlight CMI を用いたスタジオでの制作風景、東京の雑踏の中に漂う音との関係性について語るインタビューなど、貴重なカットが収録されている。また、『音楽図鑑』収録曲「M.A.Y. IN THE BACKYARD」や『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲を奏でる姿、矢野顕子氏との連弾、YMO散開コンサート映像など、当時の創作活動を象徴する場面も盛り込まれている。
 
本作は完成後、1985年にロッテルダム、ロカルノ、サンパウロなどの映画祭で上映され、1986年にはフランスでテレビ放映された。長らくソフト入手が困難な状態が続いていたが、倉庫から16mmフィルムが発見され、修復とデジタル化を経て再び鑑賞が可能となった。今年1月に開催された「坂本龍一|Birthday Premium Night 2025」で特別上映された際には、チケットがわずか2時間で完売している。
 
映像には、80年代の渋谷スクランブル、新宿アルタ、原宿の竹の子族など、当時の東京の風景も多数登場する。坂本氏が耳を澄ませ、時代の変化と向き合いながら音楽の未来を模索する姿をとらえた本作は、約40年の時を経て劇場公開を迎える。
 
ムビチケカードおよびオンライン券は11月21日(金)より発売開始。ムビチケカード購入者には、新宿アルタ前に立つ坂本氏の場面写真を使用したオリジナルポストカードが特典として付属する。