今、改めて注目したいブランドAfends Afends 2017 A/W Issue Forcus on Afends

オーストラリア・バイロンベイ発のブランド「Afends」。サーフ、スケート、音楽、アートなどのwarpが好きなカルチャーを濃密に映し込むブランドだ。横ノリ特有の良い意味での"ゆるさ"だけではなく、"パンク"なマインドを感じられるところもまた、僕らを惹きつける大きな理由の1つ。そんな同ブランドの最新ルック、ショートフィルムとともに、ブランドオーナーであるジョノに「Afends」の魅力を訊いてみた。

本国バイロンベイで撮影したブランドルック

「Afends」らしさが存分に感じられる、"本拠地"バイロンベイで撮影した最新イメージルックとショートフィルム。

ブランドオーナーのジョノに「Afends」の魅力を訊いてみた。

warp(以下、W)まず、ブランドスタートの経緯は?

Jono(以下、J)  僕はイギリスで生まれて、2歳のときにバイロンベイに越してきたんだ。ちょうどブランドを一緒にやってるパートナーのデクランが生まれた年かな。デクランはバイロン生まれバイロン育ち。7、8歳のときに彼と出会って、それから良いことも悪いことも一緒にやって育ってきたんだ。16歳のときにグラフィックデザインに興味を持って独学で勉強を始めたんだ。デクランは地元のスクリーンプリントの工場で働いていてそこで技術を学んでいたよ。そのときからなにか将来一緒にやりたいなんて話はしていたけれど、それが現実になったのは2006年のとき。ちょうど僕は"WQS" (サーフィンのワールドツアーのクオリファイシリーズ、この1つ上がワールドサーキット)を転戦していたんだけれど、サーフィンで生きて行く道を諦めたとき、24歳のころかな。デクランは当時22歳で2人でブランドをスタートさせようと真剣に話し合って「Afends」を立ち上げたんだ。バイロンベイ郊外のインダストリアルエステート(商業・工業地帯)に小さなウェアハウスを借りて、1階はスクリーンプリントの機材とオフィススペース、2階は2人のベッドルームスペースがあったんだ。そのころ僕らはそこを"HOME"と呼んでいた。隣は「Electric Visual」のオフィスだったね。当時は、オーストラリアでとても大きい"ハードコアパンク"のムーブメントが起きていて、同じ地元の仲間だったParkway Driveや50 LionsなどのバンドTシャツのデザインとスクリーンプリントを始めると同時に、「Afends」最初のTシャツコレクションを作ったんだ。そして3カ月後に最初のルックブックを製作。それらとサーフボード、スケートボード、スリーピングバッグをハイエースのバンに積んでロードトリップに出たんだ。バイロンからメルボルンまでサーフショップを回りながら旅をして、そして驚くことにたくさんのオーダーをつけてもらうことができた。それが始まりさ。サーフィンしてスケートボードしてパーティして女の子を追いかけて(笑)。そんなエキサイティングな旅だったよ。

W ジョノが思う、「Afends」はどんなブランド?

J 「Afends」は、ユースカルチャーを愛する人々の集合体だと思う。サーファー、スケートボーダー、パンクロックミュージシャンやアーティストといったね。自由な考えを持った"社会不適合者"によるムーブメントさ。だけど1番は「Afends」が僕らが楽しんでいるライフスタイルとともにある洋服ということかな。僕らを気持ちよくさせてくれるね。

W ブランドで特にこだわっている点は?

J ブランドに関わるすべてのことにフォーカスしているけど、1番大事にしていることはカルチャーとライフスタイル。「Afends」を着ているすべての人たちが、僕らがバイロンベイで感じてるような自由な気持ちを感じてくれたらベストだよ。みんなに気持ちよくなってほしい。人生はグッドバイブスで楽しんでいることがすべてさ。

W ブランドスタートから10年も経過しているけど何か感じることは?

J 2006年にブランドを立ち上げてから多くのことを学んだよ。経験もお金も何もないところからアイデアとモチベーションだけでブランドをスタートさせた。今はオーストラリアのサーフカルチャーファッションを代表するブランドだと人は言ってくれるけど、それは僕らが「Afends」に関わるスタッフやストア、セールスマン、そして洋服を買ってくれる消費者などすべての人たちのことを考えてきたからだと思う。そしてリアルなバイロンのカルチャーとライフスタイルを提案し続けてきたからかな。

W 日本でも展開しているけど、日本のユースカルチャーの印象は?

J 日本のカルチャーをとてもリスペクトしているよ。僕らと同じようにサーフィン・スケートボード・音楽・アート・ファッションなんかのユースカルチャーを愛してやまない人たちがたくさんいる。そして礼儀正しく、人に敬意の心をしっかり持っている人も多いよね。とても良いマインドの人たちが多い国だと思うよ。日本だけに限らないけど、僕らは世界中のみんなに「Afends」のスタイルで生きてほしいと思っている。サーフィンをしながらゆっくりとシンプルに日々を過ごす僕らのサーフチームのアンバサダーであるジョシュ・スリープのようにね。彼はお金は豊富に持っていない、だけどこれまでの人生の中で冒険してきた経験はとても豊富さ。僕らは日本の人々に人生は仕事だけじゃない、人生は自然とともに過ごしそれを楽しむことだと伝えたい。「Afends」はそのライフスタイルをいかに日本の人々に知ってもらうかにフォーカスしているよ。
毎年、"GREENROOM FESTIVAL"などの日本で行われるイベントには「Afends」のアンバサダーたちを来日させているから、ぜひそういう機会に彼らと触れ合ってその空気を感じて欲しいね!

▼詳しくは、
PORT of CALL 表参道
03・6434・0231
http://jamglejam.com/

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