ヨウジヤマモトとサラ・ムーンのフォトブック「DIALOGUE Yohji Yamamoto and Sarah Moon」を発売

Yohji Yamamoto 青山本店にて写真作品の展示を開催。DIALOGUE Yohji Yamamoto and Sarah Moon (delpire & co, 2025) (C) Sarah Moon


 
ヨウジヤマモトとサラ・ムーンの「対話」を収めた特別なフォトブック、「DIALOGUE Yohji Yamamoto and Sarah Moon」を発売する。また、Yohji Yamamoto 青山本店にて、2025年6月6日(金)より6月30日(月)まで写真作品の展示を行う。
 
山本耀司とサラ・ムーンという2人のアーティストによる「対話」をテーマにした特別なフォトブックには、ミニマルなブラックカバーのもと、新たに撮り下ろされた作品を中心に構成された45点の写真が収められている。
 
サラ・ムーンのファッション写真では、女性が主役を務め、その女性が着る服から物語が紡ぎ出される。
1990年代後半からYohji Yamamotoのコレクションを撮影してきたサラ・ムーンは、山本耀司の独特なアプローチに魅了されてきた。長年のコラボレーションから生まれた本書は、両者の芸術的アプローチの類似点や、宙吊りにされた瞬間の大切さ、創造の贈り物、驚きを追求し続ける姿勢についての対話から始まる。「贈り物」や「偶然」といった言葉が頻繁に登場するが、それらは努力を重ねて掴みとるものであることを強調している。また、流行に流されない姿勢が2人を結びつけている。
 
本書の前半は、サラ・ムーンによる山本耀司の肖像写真から始まり、90年代の象徴的なコレクションのイメージが続く。そして、カッティングを象徴するはさみの写真が登場し、本書は見る者を現代へと誘う。新たに撮り下ろされた写真は、時にカラー、時にモノクロで、過去5年間のヨウジヤマモト春夏および秋冬コレクションを紹介する。書籍のレイアウトは、山本耀司が好む言葉やサラ・ムーンの神秘的な写真によって彩られ、最後は山本耀司のスケッチで締めくくられる。この書籍は、30年以上にわたる深い信頼関係を表現した、他に類を見ないフォトブックである。
 

DIALOGUE Yohji Yamamoto and Sarah Moon (delpire & co, 2025) (C) Sarah Moon
 

DIALOGUE Yohji Yamamoto and Sarah Moon (delpire & co, 2025) (C) Sarah Moon
 

DIALOGUE Yohji Yamamoto and Sarah Moon (delpire & co, 2025) (C) Sarah Moon
 

DIALOGUE Yohji Yamamoto and Sarah Moon (delpire & co, 2025) (C) Sarah Moon
 
 

 

 

 

 

 

 
Sarah Moon:
サラ・ムーンは、彼女の個人的な作品において、「美の儚さ」「不確実性」「時間の移ろい」という3つのテーマを中心に展開している。ファッションのみならず、自然や神話も彼女の作品に深く反映されており、彼女独特のぼかし技法で包み込む。特にポラロイドやハーフトーンの写真、ぼんやりとした顔の描写で知られ、多くの書籍を出版している。
代表作は、『Vrais semblants』、『Coïncidences』、ナダール賞を受賞した『1.2.3.4.5』。また、サラ・ムーンは数々の賞を受賞し、世界中で評価され、2021年にはパリ近代美術館で回顧展『PassePresent』が開催された。