デザイナーが機能的プロダクトを作る理由 松倉 領 ZEPTEPI ディレクター

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07/12 21:02 UP DATE NEWS

デザイナーが機能的プロダクトを作る理由 松倉 領 ZEPTEPI ディレクター

new outdoor season wear function

服の作り手たちは、日々膨大な量の服や素材に触れている。それを咀嚼して、彼らは自分らしいスタイルを作り出すのだ。そんな深い知識を持った洒落者たちは、街で機能服とどう付き合っていくのか。そこから、彼らのクールネスの秘密が見えてきた。
photo:Tetsuo Kashiwada text:Rui Konno

「機能性の恩恵の中から”ちょうど良い”を探しています」

半透明で、パリパリとした独特の質感のバッグ。それは、多くの人にとって、「ZEPTEPI 」を知るきっかけになったはず。そこに使われているのはキューベンファイバーという、有機繊維として最高レベルの強度を持つダイニーマ®にラミネート加工を施した素材で、防水性と強度を備えつつ、抜群に軽いのが特徴だ。今回松倉さんが身に着けたのは、そんなブランドを象徴する機能素材を使ったポンチョ。「tone」とのコラボレーションで生まれた1着だ。「今回toneからポンチョという提案をいただき、普段から傘を持つのがあまり好きではないのもあり、梅雨の時期を目指して作りました。自分が欲しかったというのが大きいですね」。脇下のボタンを外して脱ぐと、1枚の大きなシートのようになる仕組み。ハトメが打ってあり、ペグを打って支柱を立てることで簡易タープとして使えるという、軍モノ由来のディテールも兼ね備えている。しかし、松倉さんはあくまで街で着るためにこのポンチョを作ったとのこと。「見た目のインパクトがあって良いと思ってます。これから外に出る機会も増えてくるので、万が一を考えてこの仕様にしました。自分はタープとして使う状況には出会わないと思いますけど……」。それでもやはり、機能的な素材に惹かれることは多い。「もちろん機能があるから選んでいます。気の利いたありがたいモノですし、自分には作れないもの。いつもその多くの恩恵の中から”ちょうど良い”を探しています」。フィールドのために生まれた機能素材。東京で暮らす松倉さんに、それは大きなインスピレーションを与えてくれるのだ。

recommend item tone.×ZEPTEPIのポンチョ

裏地は設けず、シンプルにキューベンファイバーを使って軽量に仕上げた一着。そのため薄手でたたむとかなりコンパクトになり、専用の収納袋も付くパッカブル仕様というのも魅力的だ。4万4000円(M.I.U. ☎03・5457・2166)

松倉 領 ZEPTEPI ディレクター
東京都出身。「HECTIC」や自身が立ち上げたブランド「KRYPTON」を経て、2011年に「ZEPTEPI」をスタート。実用的なバッグを中心に、毎シーズン洒落とヒネリの効いた良品を作り続けている。

※本ページは『warp MAGAZINE JAPAN』2017年7号に掲載された情報を再編集したものです。

 

http://www.warpweb.jp/feature/feature.html