二進法からアンリアレイジまで

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08/16 18:26 UP DATE

池田 優東京生まれ。アパレル業界に旋風を起こすべく日々奮闘している社会人。

いつの時代でも、変革が起きる潮目では概念の破壊活動が行われてきました。

煌びやかなファッションの世界で日本人デザイナーが脚光を浴びるきっかけとなった伝説的な事件、“黒の衝撃”も又、一つの例として挙げられるでしょう。

 

それまでの西洋ファッションではタブーとされていた「黒一色のカラーデザイン」、まるで古着のようにクタクタした素材を使用し且つ大袈裟とまで言えるくらいに穴を開けた「ぼろルック」と、これまでの服作りの概念とはかけ離れた手法を用いてのコレクションに世界が驚き、戸惑い、そして熱狂しました。

 

ファッションデザイナー、川久保玲と山本耀司は、それまで一貫して信じられていたファッションの美学に対して、大きな風穴を開ける事に成功したのです。

 

“黒の衝撃”から34年。

2人の系譜を引き、パリコレという大舞台で新たな挑戦を目論むファッションブランド「ANREALAGE」をご紹介したいと思います。

 

ANREALAGEは、洋服によって日常(A REAL)から非日常(UN REAL)の世界(AGE)へ誘う事を哲学にしています。そうした信念の下、日本が持つ最新の技術と掛け合わせて、これまで数々の斬新なクリエーションを生み出してきました。

 

例えば、2014年の「SIZE」と称したショーでは、ダイヤルを回す事で糸を動かし大きさやフィット感を調整できるといった、着る人に委ねられた「サイズが変わる服」を発表しました。

 

また、近々では2015年のパリコレデビューを果たした舞台で、フォトクロミックという物質を用いて、「色が変わる服」を披露するなど、これまで我々が考えていた服の概念を大きく覆す実験を行っています。

3Dプリンターやレーザーカッターなどの技術の登場が人々の創作活動を後押しして、クリエーションの幅をグンと広げてくれました。個々のアイデアとデジタルテクノロジーのシナジーによって、これまでの日常は今後大きく変わっていくことでしょう。

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ANREALAGEを筆頭に、これからのファッション・アートシーンから目が離せません。

 

これらの作品の核となるデジタル技術の展示会が、7月11日(土)より神戸ファッション美術館にて催されます。知識や情報をアーカイブする方法としての技術にフーチャーした企画展となっています。

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最先端のテクノロジーによる表現の拡張が体感できる貴重な機会だと思いますので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

wearableなデザインがファッションシーンを賑わせ、台頭してくる日も近いかもしれません。

  

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デジタル×ファッション法からアンリアレイジ、ソマルタまで〜

会期:2015年7月11日(土)~10月6日(火)

会場:神戸ファッション美術館

開館時間:10:00 – 18:00(入館は17:30まで)

WEB: http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/index150711.html

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http://www.warpweb.jp/feature/feature.html